野兎の木版画。
最後、我が家に残った1羽をスケッチして制作したもの。
その1羽も2週間ほど前に山に帰っていきました。
臆病な子だったので心配していましたが、あっさりと野生に戻っていきま
した。
いつかまた会えるといいな。
じゅんこ、ひさしぶりに木版画の制作に取り掛かりました。
新しい家に引っ越してからずっと使われずにいた木版画のアトリエ、
仕事をしやすいように場所を整えるところからはじまりました。
壁の一部を磁石入りの黒板塗料を塗り、描いた絵を留められるように。
学生時代に作った彫りと摺り用の机を明るい窓の近くに置いて。
壁際には照明を設置して明るさを。
作業しやすい仕事場が出来上がっています。
取り掛かっている仕事は、石田紀佳さんがある雑誌で連載を持つことにな
って、その挿絵にと、お話をいただいたもの。
とてもいいテーマなので、じゅんこにとってもやりがいのある仕事のよう
です。
出来上がった絵は、来年の家展や、札幌や高松、東京でもいつか展示会が
できるといいな。
と、いうことで服作りの仕事はしばらくお休み。
これからは服、版画、畑や家仕事をバランスよく続けられるといいなと思
っております。
水田順子が木版画で参加させていただい折り本の展示、それにまつわるお話会
と折り本づくりの会が東京で開催されます。
場所は折り本の制作をされた西尾彩さんのアトリエで行われます。
お近くの方でご興味ございましたらぜひお出かけください。
11月の岡山の自宅展でもこの折り本の展示や原画の展示会を行います。
石田紀佳さんを東京からお招きしてお話会も開催できたら思っております。
以下、今週末の展示会のご案内です。
「世界に一冊だけの地球詩折り本」の会
服部植物研究所の常設展示品
2016年10月1日(土)2日(日)
11:00〜16:30ごろ
場所:シトラスプレスアトリエ
(町田市;小田急線玉川学園駅からバスなどで10分、子供の国から徒歩10分程度)
*内容*
*4600ページの折り本展示 詳細はこちら→
触ってご覧いただけます。
*水田順子の版画を印刷したカードの販売
○催しもの○
◆地球のたどってきた道と折り本についてのお話
石田紀佳 13:00〜14:00(会費1000円)
◆折り本づくり 西尾彩 11:00〜13:00 or 14:00~16:00(
会費1500円材料費込み 定員各日10名程度 所要時間は30〜60分程度)
ご予約はこちらから シトラスプレス問い合わせ→
*地球詩折り本見学だけの方は無料です。
(お話会以外の時間におこしください。)
折り本づくりワークショップ以外のお問い合わせは
lamudaアットマークya2.so-net.ne.jp 石田紀佳
+++++
西尾彩さんが、今回の展示のために、短時間でできる製本を考えてくださ
いました。
そして特別に、折り本形式にしてくれました。
押し葉入れにしてもいいし、好きな言葉を書き記してもいいし。
コケの標本を入れることもできますね。
「A Never Ending Journey 果てなき旅」(服部植物研究所発行)
世界に一冊だけの地球詩絵本
地球誕生から46億年の紆余曲折、
人類がコケの傍らに二本の足で立つまでの道のりを、
カタカナの言葉であらわし、22のシーンを版画で描きました。
4600ページ、全長690メートル。
1ページが100万年。
神話も科学も、この世のはじまりに思いを馳せてきました。
わたしたちが、わたしたちを含める天然自然について、
理解を深めていくほど、絵本も描き、書きかえられ、
折りのページは差し替えられていくでしょう。
絵本は「果てなき旅」のひとつの道しるべ、
コケもわたしたちもその中にいます。
木版画: 水田順子
製本と箱: 西尾 彩
企画と言葉: 石田紀佳
渋紙張りの外箱に、標本箱を模した五つの箱を収納
折り本は、和紙に木版、活版印刷、箔押しなど
外箱(472×348×186mm) 渋紙、山羊革
標本箱 麻布、山羊革、ガラス
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石田紀佳さんから声をかけていただいたのは2010年のこと。
地球誕生から46億年を一冊の折り本を製作するとのことで、
のりかさんが言葉に、水田順子が木版画を描き出し、最後は西尾
彩さんが製本をされる、というお仕事でした。
2011年に壮汰が生まれ、なかなか版画が作れなかったため、
5年もみなさんをお待たせしてしまいましたが、昨年、無事に
本が完成、宮崎の服部さんの私設博物館でお披露目されました。
その本の展示会が岐阜美濃のエムエムブックスさんで行われます。
5月21日(土)、22日(日)の2日間。
石田紀佳さんのワークショップとともに、コケの観察会なども
行われるようです。
じつは、まだ順子自身も見たことのない本。
宮崎以外でははじめての展示だそうです。
お近くの方でご興味ございましたらぜひお出かけください。
11月の岡山のアトリエ展では木版画の原画と本の展示、コケ
の観察会も予定していますよ。
札幌、CONTEXT 分室での木版画展。8月10日、11日の2日間も延長して
ご覧いただけることになりました。
また、エフロクブンイチさんでもえみおわすの服をいくつか。そのまま引き取
って並べていただくことになりました。
展示期間中、来られなかったという方がいらっしゃいましたら、覗いてみてく
ださい。
最終日は昨年北海道に移住した友人家族といっしょに過ごしました。
札幌の方、何人にもおすすめされた北海道神宮へ行き参拝したあと、友人が住む
長沼へ。
札幌市から車で1時間弱。見渡す限り畑や牧草地がつづき、風が抜けて気持ちい
い。これが北海道らしい景色でしょうか。移住者にとても人気の場所のようです。
友人の坂本けいじくん、えみちゃんが借りる物件。
これからゆっくり改装をして、来春には南インドのカレーをベースにしたごはん
が食べられるカフェになる予定です。裏庭からの眺めもすばらしい。
ふたりのやさしい人柄だから、きっといろんな人が集まって、素敵なお店になる
ことでしょう。
次回、北海道に来るのが楽しみです。
今回、服と版画を展示会させていただいたエフロクブンイチとCONTEXT 分室
は同じマンションの中の4階と2階にあります。
ほかにも15ほどの店舗が入っていて、北欧雑貨やかばんのお店、お花屋さん、
カフェやパン屋さんがあって、とてもユニークな建物。
同じ間取りでも、それぞれのお店で内装や雰囲気が違うのも楽しいです。
CONTEXT 分室は長居したくなるようなとても心地よい空間。白い壁と柔らか
い照明の光に水田順子の木版画がとてもきれいに映りました。
店主の石神さんとは初対面だったのですが、ずっと前から順子さんの版画を知
ってくださっていました。企画したご本人が一度にたくさんの絵を見られるこ
とを誰よりも楽しみにしているのが伝わってうれしかったです。
お店に来てくれるお客さんもゆっくりじっくりと絵を見てくださいました。
みなさん、どうもありがとうございました。
2年後にまた展示会をしましょう、と石神さんに誘っていただきました。
次回は新作を見てもらえるように、版画の制作の時間を増やしていきたいです。
店の奥は、壮汰の遊び場。
用意していただいた紙とクレヨン、色鉛筆を使って夢中になってお絵かきをし
ました。お兄ちゃん(お客さんのお子さん)が書いた絵も力いっぱい塗りつぶ
しました。
手の動きに迷いが一切なくてのびのびしている。うらやましいくらい自由です。
フドキで展示会はまだ続いておりますが、明日からタイとインドへ行ってきま
す。今回は3週間の滞在。秋冬物を作りに行ったり、来年に向けて少し準備を
したり、7月の山梨、昌福寺や8月の札幌の展示会に向けて、涼しい服も追加
で作れたらと思っています。
3月からつづいていたじゅんこさんの大工仕事もようやく終わり、木版画の
製作がはじまります。約2年半ぶりでしょうか。
昔、床屋だった部屋は棚をつけたり、水場を作って版画のアトリエになりま
した。
この場所でできた作品をまたみなさんにご覧いただける機会があればいいな
と思っています。
壮汰は最近よくしゃべるようになりました。地元の方言が出てきておもしろ
いです。夜泣きはあいかわらず続いているし、よく風邪ひくし、先日は脱腸
までしてしまいました。
この時期に日本を離れるのは心苦しいのですが、タイ、インド楽しん仕事し
てがんばってきます。