今日は隣の真庭市で木工所を営む沼田さんに来ていただいて、たわんで
しまった網戸の張替えと、ずっと取付けられずにいた洗面所の天井の建
具を設置していただきました。
洗面所の上の屋根の瓦を4枚硝子に変えただけでとても明るく、照明を
つけているかのようです。
最初は障子を張った建具を取り付けていただいたのですが、暗くなって
しまったので、ポリカに変更してもらったのです。
見慣れた場所が新しく生まれかあったようでうれしいです。
えみおわすの網戸もビシッと張りが出てきれい。
これで真夏になっても快適に過ごせそうです。
沼田さん、ありがとうございました。
約3日間かけて山羊のメメを放牧するための柵を作りました。
畑にするには少し日当たりが悪い、でも、どんどん草は生えてくる北
側の土地を彼女の場所にすることになりました。
いつも首にロープをかけて、東西南北、土地の中のあらゆる場所にく
くりつけて草を食べていた彼女。
ロープが絡むと鳴き、草がなくなると鳴き、雨が降り出すと鳴き、
そのたびに場所を変えてあげないといけないのでわりとたいへんなの
です。
メメがもっと自由に動いて草を食べられるための柵。
わたしたちも楽ができ、気にせず外出もできてしまう柵。
だったはずが。。。
本日はじめて放牧をし、1時間ほど外出をしていて戻ってきたら、我が
家の玄関に座っておりました。
どうやら雨が降って、柵の下をくぐり抜けてきたようです。
明日はこの問題を解決するためにまた柵作りのつづぎをします。
それが終われば、新しい山羊小屋づくりもしなくてはいけません。
一枚目の写真のコンクリートが小屋の基礎部分。
作ってもらってから一年が経ちました。
そろそろ、秋冬の展示会の準備もはじめないといけないし、時間はいく
らあっても足りないようです。
最近は服作りの仕事を離れて庭や畑づくりをしています。
いろんな野菜や豆類を育てようと思うとスペースが足りなくなって、
ほったらかしとなっていた土地を開墾しております。
近所の米子さんから借りた小さな耕運機をフル回転させて、びっちり
生えた笹の根を掘り起こし、畝づくり。
畑が増えて、景色もずいぶん変わりました。
以前からあった畑はちょうど家の真ん前。
ここをもう少し拡張してハーブやイチゴを植えるスペースにしたい。
そのための石垣づくりもはじまりました。
町内の土木工事の施工をしている会社が小豆島の石や県内の石をここ
ろよく分けてくださり、その石を運んで積んでいきます。
じゅんこの父も助っ人にかけつけてくれたおかげで、いい雰囲気の石
垣ができました。
あとは土を入れて、石垣を調整したら完成です。
先週末、愛知県からはじめた岡山にやってきたわたしの両親。
草だらけの庭を見かねて、草むしりをしてくれました。
家族やいろんな方の協力のおかげで、家からの眺めも見違えるように
変わりました。
毎日体を動かしているおかげで、体の調子もとてもいいです。
久しぶりの更新です。
12月展から帰って来てからは、高松の展示会でいただいた注文を
お送りしたり、茨木のhibiさんに冬物をお送りしたり、来年の春に
向けて生地や新作の準備などをしています。
先週の11日には家づくりにかかわってくださった職人さんたちを
お招きして、慰労会を開きました。
大工さん、設計士さん、電気屋さん、建具屋さん、土木屋さん、米
子さん、わたしたちの家族、もいっしょにみん
なでお酒とごはんをいただきました。
2年間(設計士の福原さんは3年間)、無茶な注文や大変な作業も
こなし、よい家や土地にしようと力を注いでくれたみなさんとの会
は、長い時間かかわってくださった分、とても楽しく、心満たされ
る時間となりました。
本当に素晴らしい人たちに恵まれて、この家ができたんだと改めて
感じました。
写真は、昨日の作業風景です。
雨が降るとぬかるみ、土が流れ、晴れたら土地埃が舞っていた南側
の庭に、杉本建設さんに古い御影石の延石を敷いてもらいました。
その間に固まる土を入れるのは自分たちで。
まる2日間かけてなんとか出来上がりました。
これでより快適に過ごせそうです。
大きな工事は終わりましたが、これからも職人さんたちにまた相談に
のってもらったり、自分たちの手を動かして作る場所も残っています。
家と土地作りはまだまだ、きっとずっとつづいていきそうです。
ずっと前から楽しみにしていた植木市へ行ってきました。
岡山県浅口市の金光町は岡山県でも最大の植木の産地のようで、
春と秋に市が開かれます。
新しい家の土地の造成がおわった春には植林の時期を過ぎており、
秋が来るのを待っておりました。
市には庭木や花、果樹を扱う金光町の植木屋さんが何軒も集まり、
さまざまな種類や大きさの木々がたくさん並んでいます。
わたしたちは家の前に植える庭木をメインに探すともりだったに、
ついつい実のなる果樹で立ち止まってしまいます。
標高の高い吉備中央町でも育つかどうかをお店の方に相談したり、
連れて行ってくれた植物好きのじゅんこ両親にもアドバイスをも
らいながらいろいろ選びました。
いちじく、みかん、ゆず、アーモンド、やまもも、枇杷、ザクロ、
月桂樹など。
家に帰ってさっそく植え付け作業です。
家展の準備でそれどころではないはずなのに、楽しくて時間もあ
っという間に過ぎました。
植えてみると庭が少し立体になってよい感じです。
と言っても、まだまだ何もないようなさっぱりした土地ですが、
家展が回を重ねるごとに、植物の密度が増していくのも見ていた
だけたらいいなと思っています。
2階の和室の部屋に熊本から琉球畳がやってきました。
熊本の畳屋さんに願いしてから半年の時間がかかったのは、藺草(イ
グサ)の収穫が9月に行われるため。
大分県国東半島で唯一栽培される七島藺草(別名琉球藺草)は、カヤ
ツリイグサ科ほホタルイ属の「三角イ」と呼ばれる種類だそうで、ほ
かの地域で栽培されているイグサ科イグサ属の「丸イ」に比べると約
7倍の摩擦強度があり、かつては柔道畳としても用いられたほど耐久
性があるようです。
畳表の中身、畳床は鹿児島の職人さんにお願いしているもの。
ほかの場所にはない柔らかさがあるようです。
裏の生地もわざわざ麻を選び、自然素材で仕上げてくださいました。
畳ひとつとっても、素材の種類、作る農家さん、加工する職人さん
とその技術、歴史など、いろいろあるのですね。
使うことでつやがまし、色も焼けていくようなので、その変化も楽
しみたいです。
将来、傷んだ畳表を取り換えるとき、この「三角イ」を作る農家さ
んが残っているかどうかが心配です。
農家さん、職人さんの後継者問題はどこの世界もいっしょのようで
あります。
基礎に穴を開ける工事が先月からはじまっています。
棟梁が床をはがし、そこに電気屋さんが入って斫機(ハツリキ)で
コンクリートを斫っていきます。
しっかりした基礎だったので一つの穴を開けるのも大変。
コンクリートの後は鉄筋も切り落とします。
この大変な工事を引き受けてくれ、わざわざ新しい道具をそろえて
くれた電気屋さん、新たに床板をこしらえて張ってくれる棟梁には
本当に感謝しています。
おかげさまで、じゅんこ版画アトリエ、木工室、脱衣所がおわりま
した。
今は居間の数か所に穴を開けてもらっていおり、今月中には無事終
わりそうです。
あとは、床下にうまく空気が流れてくれるのを願うばかりです。
新しい家に引っ越しをしてから1か月がたちました。
周りに家がないから夜はたくさんの虫が明かりを目指してやってきま
す。家の中も外も小さな蜘蛛の巣がいっぱい。
朝は落ちた虫の掃除からはじまります。
先日は温水器が壊れてお湯が出なくなったり、大雨が降ったら北側の
溝に土石が流れてつまったり、住んでみないとわからなかったことが
日々起きています。
電磁波をカットするために家中の電気をアースにつないだので、雷が
落ちやすい、というのもあとから電気屋さんが教えてくれました。
今は雷の音が聞こえたらブレーカーを落としておりますが、これから
裏の山に避雷針を立てないといけないかもしれません。
ひとつひとつ解決しないと快適な生活はやってこないようです。
今、一番の大問題は、家の基礎部分が結露をして水が上がってきてい
ること。
なんと基礎に人が通れる人通口がないため、床下に潜って見ることも
できないのです。
おそらく、結露の問題も基礎に空気の通り道がなくて、湿気がたまっ
いるらしいです。
写真は、住居の床に棟梁が点検口を開けてくれているところ。
ほかにも版画のアトリエ、えみおわすのアトリエにも穴を開けてもら
いました。せっかく張った床に穴を開けるのは悲しいけれど、そうし
ないと床下を見られないようになってしまっています。
今日は一番空気の通りが悪そうな床下にじゅんこが潜って見たら、
木材も断熱材の羊毛も驚くほど水でびしゃびしゃになっておりました。
このままではカビが生えたり、木が朽ちたりしてしまうかも。
今までの問題は解決する道がありましたが、はて、この空気と水問題
どうなってしまうでしょう。
いい方法が探しながら、まずは床に潜って水をふく作業です。
はやく梅雨あけないかなあ。
「新しい家と工房を建てたら、展示会や仕事を半分に減らして
果樹や畑、お米作りをがんばって自給率を増やしたい。
鶏を飼ってたまに食べて、山羊や羊を飼って毛を刈って布を自給
しよう」と、いうのが家を建てる前にわたしたちが思っていたこ
とでした。
えみおわすの仕事よりも土にもっと近い、矛盾の少ない生活をし
たかったのです。
そのため、えみおわすの仕事場は最小限の大きさに設計してもら
いました。
服を作る数も減る予定でしたから、ストックルームも展示スペー
スもコンパクトにまとめてもらいました。
が、家の設計、見積もりがはじまってみるとずいぶんお金がかか
りそう。工事が進むとさらに増えていきそう。
気が付くと最初に思っていた総工費の倍の金額になっておりまし
た。。。。
「これはあと20年〜30年はしっかり働かないといけない」と
ということに気が付きました。
と、同時にともちゃんやいづみさんなど、20代の縫い子さんが
新しくえみおわすの服を縫ってくれるようになったこと、
日本の布の魅力に気づき、機屋さんとのかかわりが大きくなった
こと、
田舎から都市に人が移って過疎になっていくのは仕事がないこと
が大きい、という現実を身近で感じたこと、
など、いろんなことに気づいたり、感じたりが重なりまして、
えみおわすの仕事に前よりも(大げさに言いますと)誇りが持て
るようになりました。
つい5年前まではいつやめようかと思っていたくらいですから、
ずいぶん気持ちに変化がありました。
前置きがとても長くなりましたが、
そういう理由で、ただいまえみおわすの仕事場、新築なのに増築
しております。
いままでの空間を展示スペースとして広々使えるように、増やし
た場所は布や服のストックルームになります。
じゅんこも大工の逢坂さんに教えてもらいながら焼板を張る作業
をしています。
8月のてのひらワークスのWS(まだまだ募集中)など、手を動
かして何かを作る会や、
えみおわすの服、木版画の展示会、また作り手の友人の道具の紹
介など、今後はこの場所でさまざまな催しをしていきたいと思っ
ております。
どうぞよろしくお願いします。
新しい家の太陽光エネルギーシステムが出来上がりました。
自エネ組の大塚尚幹さんとスタッフの方たちが3日間かけてパネルや
バッテリー、インバーターなどの設置、配線をしてくれました。
わたしもパネルを置く単管パイプを打ち付けたり、1つ30kgある
バッテリーを小屋に運ぶ作業を一緒にしました。
一昨日から我が家で使う電力も電力会社からのものから、この太陽光
で作られた電力に切り替わっています。
使っている電気が庭から届いている、と、いうことがまだ不思議な感
じがします。
尚幹さんに新しい家での自家発電のことを相談してからかれこれ3年
が経つでしょうか。
ぞの前の東日本大震災のあとからずっと考えていたことがようやく実
現できたこと。しみじみと感慨深いものがあります。
バッテリーを置く小屋は棟梁がこしらえてくれました。
戸は近所の木工所さんによるもの。
コンクリートの床は杉本建設さん。
どうせなら見栄えのする焼杉で、と提案してくれたのは電気屋さん。
配線も地中に埋めてもらっています。
たくさんの方に手をかしてもらいました。
我が家の一月の電気代は2000円もしないくらい。
20年使っても50万ほど。電力会社の電気を買いつづけるが安い
かもしれません。
また、高い木を植えられなかったり、景観がよろしくなかったり、
バッテリー液の補充などメンテナンスもしていかなくてはいけませ
んが、それは慣れていくことでしょう。
植える木の種類を工夫する楽しみもあります。
今日は朝から青空が広がっています。
洗濯や畑仕事、染物と同じように、その日の天気を見ながら電気の
使い方を考える。
そんな生活になっていきそうです。